翻訳会社を選ぶ10のポイント
日本をはじめ世界には数多くの翻訳会社があります。検索エンジンで「翻訳会社」を検索するだけでも、無数の翻訳会社のホームページがヒットします。しかし、翻訳会社の善し悪しは依頼してみるまでよくわからないもの。そこではじめて翻訳会社へ依頼する企業様向けに、翻訳サービスの質を判断する際の基準として良い翻訳会社の選び方を10のポイントに分けてご紹介します。ただ単に翻訳サービスを提供するだけでなく、高品質で納期を守れる翻訳会社をしっかりと見極めましょう!
POINT 1、どういう会社なのかはっきりしていますか?
今日のインターネット時代では、ホームページから会社の規模、住所、代表者、連絡先などの情報が簡単に得られます。どの翻訳会社を選べば良いかまでを判断するのは難しいのではないでしょうか。会社の存在があいまいな会社には絶対に依頼しないことが重要です。
業務管理体制をチェックするプロフェッショナルな翻訳会社の場合、お客様との窓口として一つのプロジェクトに一人の責任担当者を設置し、いつでもお客様に対応できるように万全のコミュニケーション体制を取っています。前もって相手の業務管理体制やお客様とのコミュニケーション体制などに関していろいろ質問すると、きちんと詳しく説明してくれるのが本当のプロであり、安心して業務を委託することができるといえます。
POINT 2、翻訳担当者と校正担当者はどんな人たちなのか。ネイティブによる翻訳ですか?
翻訳はネイティブがやるべきです。場合によっては、下訳(最終翻訳の前の準備段階の翻訳)はネイティブじゃない人がやっても問題ないかもしれません。それでも最終チェックは必ずネイティブがやるべきです。なぜなら言葉にはネイティブにしか見えないニュアンスがあり、そこから思わぬミスが発生しうるからです。翻訳会社を選ぶ時は、必ずネイティブが翻訳作業をやっているのか確認しましょう。
専門技術資料の翻訳業務においては、専門知識を持っている担当者や専門家などがプロジェクトに参画しているのかどうか。などを確認することによって、翻訳レベルをチェックします。又、無料トライアルなどで翻訳サービスの品質を積極的にアピールしているかどうかをチェックします。自社のサービス品質に自信がある翻訳会社であれば、いつでもお客様の試訳の要求に対応できるようになっています。ですから、前もって翻訳しようとする原稿の中から重要な部分を抽出して、リストアップされた翻訳会社に対して無料トライアルを依頼し、比較検討を行います。無料トライアルできる文字数は会社ごとに上限があり、通常は400~800文字以内が主流です。
POINT 3、専門性をもっている翻訳会社ですか?
翻訳の分野は、ビジネス文書から特許申請書まで様々な分野があります。プロフェッショナル性をチェックするあらゆる産業分野において細分化が高度に進んでいる昨今、翻訳サービス産業でも言語別と分野別等産業の細分化が推進され、将来は更にプロフェッショナルな翻訳会社が主流になる見込みです。プロフェッショナルな翻訳会社のほとんどは、自分が得意な言語若しくは得意分野があり、そこには翻訳レベルの高い専門翻訳者が集まったり、専門用語などが揃えていたりし、ハイクオリティな翻訳業務を保証する確率がもっとも高いのです。
その翻訳会社が持っている専門分野を考えて発注先を選ぶのがベストです。ここでまずチッェクしておくべきことは、翻訳会社の得意言語は何か、得意分野は何かを確認することです。そのことによって、自分の頼もうとしている翻訳資料は相手の得意な対応言語なのか、また得意な対応分野であるかどうかを判断できます。
POINT 4、翻訳スピードが速いですか。納期をきっちりと守ってくれますか?
早い仕事は質が悪いと思われがちですが、そんなことはありません。極端に短い納期は質に影響がありますが、一部の例外を除いて翻訳は納期が短い会社の方が質も高い傾向にあります。納期が長いのはスタッフが足りない場合や仕事を外注に出している場合が多いからです。反対に自社に能力の高い専門スタッフを抱えている場合、納期が長くなることはまずありません。発注する仕事の量と納期のバランスを見ながら翻訳会社の翻訳処理能力を見てみましょう。 「納期厳守」は、企業としての信用を問われる重要なポイント。希望納期を伝えたときに素早く対応してくれ、かつ、メールや見積書で納期を明示してくれる会社を選びましょう。また、ボリュームが多い案件や短納期などスピードが求められる案件に対しては、安請け合いしない会社も誠実で信頼ができる会社だといえます。
POINT 5、料金を開示して見積をきちんと出してくれますか?
お客様のご要望は千差万別で1つとして同じものはありません。納期や翻訳原稿の内容、納品方法などによっては料金が上下することがあります。ご依頼内容に合わせて、1つ1つ見積書を出してくれるかどうかは翻訳会社の質を見極める1つの指標といえます。
不明瞭な料金体系の会社に翻訳を依頼した場合、翻訳料金とは別に追加料金を要求されかねません。どこまでがいくらなのか、わかりやすく料金体系を開示しているかどうかも翻訳会社を選ぶ際のポイントといえます。
見積り体制をチェックするこちらの要求事項を伝えた後は、見積体制をチェックします。プロジェクトごとに正確な見積額を提出される時間は多少異なりますが、専門の翻訳会社であれば、最初から見積提出期限を明示するのが普通です。
POINT 6、格安だけを売りにしていませんか?
安さだけを重視して翻訳会社を選ぶのはお勧めできません。
コストを重視するためにやむを得ないことかもしれませんが、価格が安いことだけを最優先にした場合、希望通りの品質に達しないことが多く、手直しや再翻訳のために余計な時間や経費がかかってしまうことになります。経費の節約のために一番安い会社を選んだつもりが結局コストがかかってしまった、ということのないように、翻訳会社は慎重に選ぶ必要があります。
料金と品質のバランスについて、絶対とはいいきれませんが、やはり料金が高いところは翻訳やチェックの品質が高い傾向があります。しかし……そこには意外な落とし穴が!? 原稿の内容によっては、翻訳の品質がそれほど重要ではない場合もあるのです。たとえば社内だけで使用するものであれば、「分かればいい」レベルの翻訳で済む場合も。「求める品質」と「かかる費用」のバランスを考えて依頼しましょう!
POINT 7、電話の応対は丁寧ですか?
問い合わせに対して的確に、かつ、丁寧に答えられる人が電話の応対をしているでしょうか?
お客様からのお問い合わせに回答するには、翻訳業務をきちんと把握していなければなりません。また、お客様にとって最良のサービスを提供するためには、十分な業務知識と柔軟な対応が必要です。お客様からの問合せにまともに答えられないような社員が電話の応対をしている会社は、サービスの質に問題があることが予想されます。
ヒアリングの対応姿勢をチェックするプロフェッショナルな翻訳会社であるならば、ハイクオリティな翻訳サービスを提供することを目的に、お客様のニーズを積極的に把握しようとする姿勢を取ります。この場合、社内には「顧客ニーズ確認事項表」などの社内管理制度がきちんと構築されているため、ヒアリング時に翻訳の種類(中訳か和訳か)、ボリューム、所属分野(専門技術資料、ビジネス文献、工業規格や特許•知的財産文献など)、原稿の形式(紙面書類か電子ファイルか、電子資料でもワードやPDF、図形など)、成果物の様式(紙面上の仕上げ、電子資料、DTPなど)、希望納期(特急仕上げの要求などあるかどうか)、図形上の文字処理など特殊作業の有無、訳文の使用用途(印刷物用?ホームページ公開用?内容把握用?社内資料用など)などについて詳しく質問しているかどうかをチェックすることによって、翻訳会社の全体像がイメージできます。
POINT 8、アフターケアはありますか?
翻訳は人間が行うものですからミスがないとは言い切れません。そういったことをおり込み済みで、納品後のアフターケア体制はありますか?
翻訳ミスなどが発覚した場合などに、納品後でも対応してくれるサービスを用意している会社は品質管理の面で十分な体制を整えている会社といえます。
翻訳後のアフターサービスが充実している会社は安心ですね。しかし本当に良い翻訳会社であれば、もともと質の高い翻訳のため誤訳などのミスによる修正などはほとんど発生しません。ですので、万が一に備えて「アフターサービスも行います」程度のスタンスでサービスを提供している会社のほうが高品質である場合が多いようです。
POINT 9、翻訳会社と翻訳者間での守秘義務
多くの翻訳会社では個人情報や新商品情報を取り扱うことが多く、原則として依頼の際には依頼者と翻訳会社間で守秘義務誓約を結びます。そしてさらに安心なのは、翻訳会社と翻訳者との間でも守秘誓約を結んでいる会社です。
数ある守秘誓約をきちんと実践することに対して、億劫がらない会社を選びましょう。万が一のエビデンスとしても、守秘義務は大切な契約書。スムーズに理解し、快く対応してくれるコンプライアンス精神の強い会社がおすすめです。
POINT 10、コンプライアンスとセキュリティーシステムへの柔軟な対応
個人情報漏洩などのニュースが取りざたされる昨今、コンプライアンス精神がしっかり社員へ浸透している企業は安心です。メールにそのまま添付する納品だけではなく、依頼した企業へ合わせたセキュリティーシステムに柔軟に対応してくれる会社がおすすめです。「社内だけの決まりだから……」と決めつけずに、大切な文書の場合は翻訳会社へセキュリティーへの対応をお願いしてみましょう。
フレキシブルなサービスを提供していない会社は、凝り固まった社内規定に縛られてビジネスをしている証拠。また、翻訳作業を下請け会社に出しているから柔軟な対応が出来ないのかもしれません。まずはお客様のニーズをぶつけてみて、その会社がどれくらい顧客主義かをはかってみるのもいいかもしれません。 |